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皆さんこんにちは!
株式会社Cleyera Fukuoka、更新担当の中西です。
今回は、建物を安全に支えるために欠かせない「地盤改良工事」の歴史について一般的な市場での動向を基に掘り下げてお届けします。
地盤改良とは、住宅や建物などを建てる前に、地中の軟弱地盤を強く安定させる工事のこと。人々が「安心して暮らせる土地」をつくるうえで、なくてはならない工事なのです。
日本は地形・気候の特徴として、
湿地や低湿地帯が多い
地盤が粘性土で柔らかい地域が多い
地震が頻発し液状化リスクが高い
といった課題を多く抱えています。昔は、建物を建てる際に地盤の良し悪しはあまり考慮されず、「杭を多く打ち込む」「石を敷いて地盤を固める」といった経験的な方法に頼る時代が続いていました。
特に昭和30年代以前は、まだ土木工学が一般に浸透しておらず、「沈下して初めて問題になる」ことが珍しくなかったのです。
高度経済成長期に突入すると、日本全国で住宅地開発・ビル建設・道路整備などが急ピッチで進みます。そのなかで次第に問題化してきたのが、
建物の傾きや沈下
地震による地盤の液状化
地下水のくみ上げによる地盤沈下
など、地盤そのものが建物の安全性に大きく影響するという事実でした。
この頃から土質工学・地盤工学の研究が進み、1970年代には「柱状改良」「表層改良」「深層混合処理工法」など、現在にも通じる地盤改良の基礎技術が実用化され始めます。
1990年代以降は、都市部の再開発や高層建築の増加に伴い、より高度で高精度な地盤改良が求められるようになりました。とくに、
小規模住宅向けのスクリュー・プレス式改良杭
大型建築物向けのジェットグラウト工法
環境配慮型のセメント非使用型改良材
など、工法の選択肢が増え、「対象地盤に合わせた最適な改良設計」が当たり前の時代になりました。
また、阪神淡路大震災や東日本大震災を契機として、「液状化対策」や「災害に強い土地づくり」の観点でも、地盤改良の重要性が強く認識されるようになりました。
地盤改良は、建物を建てるための「準備工事」に見えるかもしれませんが、実はその土地に住む人々の生活基盤をつくる工事でもあります。万が一、地震が発生した際にも、「地盤がしっかりしているかどうか」で被害の大きさがまったく変わってくるのです。
地盤改良工事は、戦後復興から都市の高層化まで、日本の発展とともに進化してきました。次回は、この地盤改良工事で「失敗しない」「信頼される」ために守るべき鉄則を、現場目線で詳しくご紹介します。
次回もお楽しみに!
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